「Good tools for camping」と題して、キャンプツールのレビューをスタートしました。
キャンプをより楽しく、より快適に過ごす為に、また、使ってみたかった、気になる道具を実際にキャンプ場で使用し、その様子を紹介していきたいと思います。
一回目は「ケリーケトル (Stainless Steel) 1.6 ltr」。
ケリーケトルとはーー
1890年頃、西アイルランドで漁師兼釣りガイドをしていたパトリックケリー氏が、釣り客に出すスープやコーヒー用のお湯を沸かす道具として考案。小枝や枯葉、松ぼっくりなど自然にあるものを燃料として、燃焼効率の高い煙突構造と内壁全体を熱する事ができるダブルウォール構造とにより、非常に早くお湯を沸かす事ができる道具です。
まず、この愛らしい形から以前から気になっていたケトルです。
本体の中心が筒状(煙突構造)に抜けており、内壁を熱するため、熱効率が非常によく、小枝や枯れ葉、割り箸や紙くずなどで、簡単にお湯が沸かせるといった特徴的な構造です。
さて、早速使用してみた様子を紹介しています。使い方はとてもシンプル。
01.
本体の横の注ぎ口から水を注ぎこみます。
この時、コルクまたは、プラスチックの栓は開けたままにしておきます。
02.
下部のファイヤーベースに、小枝や落ち葉を集めて着火。最初は少量の落ち葉などの方が、調子よく燃えました。ファイヤーベースは少し深めのお皿のような形なので、上手く空気が入るように組むのがコツです。
03.
小枝や落ち葉を追加し、炎が上がってきたら、下部のファイヤーベースの上に、ケトル本体をのせます。
中心が筒状に抜けているので、炎がケトルの内壁に入り込み、煙は煙突のように上部から出てきます。
04.
下部のファイヤーベースの窓や、上部から小枝などを追加で投入し、火に勢いをつけ燃焼させていきます。
今回は割りと、こまめに小枝を追加していきました。落ち葉は火付きはいいのですが、すぐに燃えきって灰になってしまうので、やや太めの小枝を入れました。この時、ケトルを乗せてから5分くらいですが、良く燃えていました。
05.
炎の勢いが増してくると、上部の煙突構造の筒から火柱が噴き出してきました。
熱効率だけでなく、燃焼効率も良い作りだと、改めて感じました。
火柱が上がり始めると、グツグツと湯の沸き始めている音がし始めます。
火柱がまるでロケットエンジンのように噴き出してくると、とても楽しく、見入ってしまいます。
06.
今回はケトルを乗せてから約10分で沸騰しました。入れる水の量や、上手く燃焼させられるかで、このあたり時間は多少変わってきそうです。小枝の投入の仕方やタイミングなど、火に勢いをつけるのに多少コツや経験が必要ですが、熱効率の良さと構造のアイデアに感動します。
今回は、ケリーケトルを単体で使用しましたが、上部にあがる炎で簡単な調理などもできます。
バーナーやジェットボイルなどに、形態性や瞬間沸騰のような機能面では劣りますが、〈湯を沸かす〉という行為自体を楽しめる優れたケトルだと思います。ガスやガソリンを使用せずに、森やキャンプ場に落ちてい落ち葉や小枝、松ぼっくりなどが燃料になるということも、大きな利点だと思いまし、こどもも楽しめます。
何より、この愛らしいらしいフォルムが大好きになってしまいました。
栓は保温時の蓋といった使用方法です。沸かす際は必ず外して使用してください。
コルクとプラスチックの2種類がパッケージに入っていました。
サイズも0.5L/1.1L/1.3L/1.5L/1.6L*っと豊富な上、素材もステンレスとアルミの2種類あり、アルミの方が少しリーズナブルです。
オプションは、クックセットや、組み立て式のポットサポート(上部にジョイントしてクッカーを置くためのサポート)、ホーボーストーブ(ファイヤーベースに乗せて使用するストーブ)など、充実しています。
キャンプのお供に是非連れて行きたい、逸品でした。
※素材によりサイズが異なります。
今回使用したケリーケトルのスペック
ケリーケトル (Stainless Steel) 1.6 ltr
Height : 37.5cm (収納時の高さ:32.5cm)
Width : 18.7cm
weight : 約1280g
Material : 本体 ステンレススチール( 耐食性に優れ、調理設備などに広く使用されるステンレス)
キャップ:シリコン(※付け替え用コルク付き)
クッカーやポットサポートがSETになったコンプリートキットもあります。
ケリーケトル ベースキャンプ
Kelly Kettle Base Camp 1.6L コンプリートキット
19,800yen