不動の滝自然広場オートキャンプ場

2016.05.14|GOOD TOOLS|

Vol.2「MSR Fury & Hepta Wing 」

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Good Tools by TOM!

Vol.2MSR〉「Fury & Hepta Wing

 

 

 年間の3分の1をテント泊で過ごす僕にとって、テントは手の届くマイホーム。
季節や天気、人数、ロケーション、タープとのカラーリングなど、色んな状況を想定して持って行くテントとタープの組み合わせを決める。
いつも考えすぎて夜ふかしてしまい、結局朝になって大急ぎで積み込む。
でも、遠足前夜の眠れない興奮を大人になっても味わえるのは贅沢だなぁ。

 

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 今日では、テントの形や種類、色、メーカーは本当にたくさんあり、国産、海外、コットン、シルナイロン、ULなど色んなキーワードで自分の好みに合わせて選ぶことができる。
昔は赤や黄色などの原色カラーのテントを多く見たけど、最近キャンプ場では茶色やベージュといったナチュラルカラーを多く見る。
素材もどんどん高級化しており、加水分解しないシルナイロン系にいくか、火に強く丈夫なポリコットン系で揃えるのか、好みが別れるところだ。

 

 そう言う意味では、今回紹介するテントは長く愛されているテントである。
小さな仕様変更は何度かあるが、大きなところは20年以上変わっていない。
古いタンカラーはもちろん、現行のオレンジのつり下げ式もデザインが良い。
テントデザインの神様、Bill Moss氏の意志を現代に伝える「Fury」を紹介したい。

 

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魚座フレームの真ん中をポールが横切るそのフレームワークは、ボトムの広さと天井高が十分に確保され、Bill Moss氏がデザインしたとされている5種の幕帯の一つ、「Star Dome Ⅱ」をベースに作られている。

設営後に浮かび上がる曲線美はつい、うっとりと見入ってしまう。
メッシュ部分が少ないので、夏場はタープの下にインナーのみの設営、冬場はフライと一緒に雪中キャンプだってこなせる万能テントなのである。
MSRの古いテントのカラーリングは、タープの下でも栄える。カッコいい。

 

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2人用テントという表記の中には、「これ2人寝れるかな?」という大きさのものも多いが、「Fury」はストレスなく2人寝れる設計。
フライの色がタンカラー→オレンジと変わったのに伴い、スリーブ式→つり下げ式へと代わったけれど、大きな仕様の変更は、それぐらい。

 

元々、山岳用のテントなので前室が狭いけれど、風に強く、設営も楽にできる。
Hepta Wing(廃盤)」のような小さなタープを前室代わりに使えば、十分のスペースでキャンプが楽しめる、最高の2人用テントだと僕は思う。
MSRのタープは美しい曲線のものが多く種類も豊富なのが特徴で、最近のものはハイク用に軽いものが多い。フェスなんかにはピッタリだと思う。

 

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MSRのテントやタープは曲線美の秀逸なデザインのものが多く、ご紹介したいものがたくさんあるのだけれど、それはまた別のお話。

 

 

「Fury (現行モデル)」 〈 MSR 
SPEC
・定員:2人
・総重量:3175g
・素材:40Dリップストップナイロン デュラシールド・ポリウレタンシリコーン・コーティング他
・耐水圧:フライ1,500mm ボトム10,000mm
・室内サイズ:L2.39m × W1.57m × H1.14m
・収納サイズ:51cm × 17cm
・価格:¥103,680
・MADE IN TAIWAN

 

text by TOM!

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