不動の滝キャンプ場

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2022.09.26

台風15号2日目

9月25日。朝一で町役場に連絡し、島田川根線において、大量の土石流により全面通行止めとなっていた箇所が解除されたとの情報を確認できた。

ボケットに宿泊していたお客さんを迎えにいき、JR島田駅に向かう。
途中、昨日聞いていた通り、土石流により道が塞がっていた箇所を、交互通行で通過。約1日で通行できるまでに復旧作業を行なってくれていたことに感謝。まだまだ道路脇にも土砂がたくさん残っていて、予想を超える量の土砂が流れてきていたことが容易に想像できた。

さらに進むと、対岸には、金谷方面に向かう道路の崩落現場が見えた。
大井川鐵道の線路の上にまで土砂が流れ込んでいて、一帯が土砂で埋まっている状態であるのが確認できた。約1時間ほどで島田駅に到着し、無事にお客さんを見送ることができた。


その後、静岡市から駆けつけてくれた伊藤君と合流。
最寄りのコンビニに寄り伊藤君を見つけた時、無事に送り届けられた安堵感と、怒涛の2日間を経て初めて知り合いに会えた安堵感でいつになく温かい気持ちになった。

そして、通行可能な所まで走り、キャンプ場手前の空き地に到着すると、周辺には地元地区の皆さんと警察の方がたくさん集まっていた。
話を聞くと、行方不明者の捜索を始めるところらしく、顔見知りの何人かに「キャンプ場はどうだ?」と聞かれ、写真を見せ状況を話すと「60年以上暮らしているがこんな災害ははじめてだと」話してくれた。
車はまだ侵入できないため、1.5キロほどの道を徒歩でキャンプ場に向かう。道路が陥没し、軽トラックが落ちて行方不明の方がいる箇所を通ると、落下した軽トラックは引き上げられていたが、捜索が難航している様で、たくさんの方が作業にあたっていた。

待機中の警察車両、救急車、重機
捜索を行う警察、建設業者の皆さん。
大規模に道路が陥没した道路。深さは10m以上あった。



キャンプ場手前のカーブを過ぎると、ガラッと変わってしまったキャンプ場が見えてくる。
まだ川は茶色く濁っており、デッキ席の基礎の数十センチ前まで抉られており、時折小さな崩落が見られる。

変わり果てた管理棟/Diner前。

一年ほど前の管理棟前の画像。道路右側部分があっという間に流されてしまった。
メインの電柱

昨日、昼過ぎからキャンプサイトに流れ込んできた水が小川となっていた。柵が流され、河床が上がっており、キャンプサイトと川がほぼ同じ高さに。土砂の量が凄まじいことがわかる。
流れによって、平面だったサイトがボコボコになっている。

川とほぼ並行になったテントサイト


キャンプ場上流部に行ってみると、大規模に土砂が流出しており、大きな石にいく手を阻まれた。この辺りから、林道と川の区別がつかないほどの大量の土砂で埋まっており、ドラム缶ほどの大きさの石が道路だった場所に転がっていた。
さらに奥に進む。いつもなら見上げるほどの大きさの堰堤が土砂で埋まり、容易に堤防の上に登ることができた。

奥に進むにつれ、土砂で流れ出た石が大きくなってくる。
大きな堰堤があった場所だが、土砂で埋まってしまっている。

一通り見回ってキャンプ場に戻る。
時折、山鳴りなのか、ベース音みたいな低音が鳴り響き、不安を煽った。

被災した場合のやるべき事を伊藤君が調べてきてくれていた。今後のためにも写真を撮りながら付近を見て回ったが、2日経っても未だこの被災状況をうまく飲み込めず、これからどうしていけばいいのか、川の大量の土砂は撤去することは可能なのか、そもそもキャンプ場は営業できる様になるのか、次から次へといろんなことが頭をよぎったが、答えがまったく出なかった。リニューアルオープンからまだ2ヶ月も経っていない状況での被災という現実に頭を抱えるしかなかった。

RON

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